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南相馬市及び警戒区域内での放射線測定結果について(その2)

(以下の記事は、現在執筆中です。特にお断りもなく記載内容が変更されることがありますので、予めご承知置き下さい。)

次に、警戒区域内での測定結果をします。

前回の「その1」で示した測定結果に加えて、Safecastが開発したbGeigieを使った測定結果(測定時期:11/8-9, 14)も併せて示します。(bGeigielにはInspectorを使用しており、本来は単位をCPMなどとすべきですが、便宜上、uSv/hに換算して示しています。あくまでも参考値としてご覧下さい。Safecastが作成したマップは、こちらこちらをご覧下さい。)なお、本文中の写真は、いずれも執筆者自身により撮影されたものです。

図1には、警戒区域内での測定結果の全体像を示しています。福島第一原発の西から南西にかけて(国道6号沿い)空間線量率が特に高い箇所があることが示されています。さらに南西の山間部では、比較的低い空間線量率の箇所も少なくないことがわかります。他方、福島第一原発から北方面に向かっては、海岸に近い(国道6号線周辺の)地域では線量率が低く、山間部では相対的に高いことが示されています。

【図1】20km圏内の測定結果(全体)

南相馬市小高地区および浪江町北部をズームインしたものが図2になります。

【図2】20km圏内の測定結果(北方面)

地点①周辺は震災前には農地だったと考えられますが、航空写真を重ね合わせると図3のようになっており、海岸から数kmにわたって地震による地盤沈下と津波の浸水被害をうけたと思われます。地点①から海岸方向を望んだ様子は写真1のようになっています。

【図3】地点①周辺

【写真1】地点①周辺の様子(海岸方向を望む)

また、地点②及び地点③では牛舎及び放牧地があります(写真2、3)

 

【写真2】地点②               【写真3】地点③

小高中学校、小高商業高校、小高工業高校周辺の空間線量率を測定した結果は、図4のようになっています。

【図4】小高中学校、小高商業高校、小高工業高校周辺

浪江町南部、双葉町、大熊町、富岡町の一部での測定結果をズームインしたものが図5となります。

【図5】浪江町南部、双葉町東部、大熊町東部、及び富岡町周辺

福島第一原発の近くのため、全体的に空間線量率が高いものの、ばらつきがあることも示されています。特に空間線量率が高い地区(福島第一原発から西・南西方向に約3-6kmの国道6号線沿い)をズームインした結果が図6です。

【図6】福島第一原発から西に約3-6kmの国道6号線沿いの空間線量率

移動測定の測定結果をそのまま可視化しているため、高線量率の箇所でもばらつきがありますが、今後統計処理をしてより適切な可視化を行う予定です。

測定期間中、多くの方々に測定のご協力をいただきました。改めてお礼申し上げます。

2011年11月17日 at 7:58 AM
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